皇族も詠まれた藤の和歌

伏見宮宸筆の詠歌が添え書きと共に春日神社に残っている。
水そこに宮さへふかき松かへに
千歳をかけて咲がふじ浪
添書 摂津野田村 春日明神 伏見宮御信仰に依って 今度、藤御歌御染筆御寄付之所候
仍添書件の如し   天明元辛丑年九月
殿上人 若江治部大輔昌長
神主  藤和泉殿
この和歌は、天明元年(1781)第17代伏見宮邦頼親王(1733~1802)が、春日神社を信仰していたので、自ら筆を執り書いた和歌を家臣に奉納させたものである。同親王は山科醍醐寺附近の勧修寺(かしゅうじ)門跡、東大寺別当を勤められた。    松ガ枝(帝)に絡んで千年も咲いている藤(藤原氏)を讃え、それが永久に続くことを願った歌である。

 

京極宮家仁(いえひと)親王も和歌を詠み春日神社に奉納されている
幾春も花の盛りを松が登(ど)に
飛(ひ)さしく来たれ宿の藤波
京極宮家は、桂離宮で有名な世襲親王家桂宮家の流れである。京極宮家仁親王(1703~1767)は、初代智仁親王から数えて7代目に当たる。京極宮文仁親王の子、霊元天皇の孫に当たる。

伏見の宮邦頼親王宸筆の和歌
伏見の宮邦頼親王宸筆の和歌
京極の宮家仁親王宸筆の和歌
京極の宮家仁親王宸筆の和歌

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