2018年のノダフジの開花レポート

今年の福島区のフジは、例年より約10日間も早く開花しました。これは地球温暖化の一環なのか、桜の開花も早くなりました。
初春は、日に日に暖かくなり、フジのつぼみが膨らみ初めてのち、又気温が下がるという「異常気象」もありました。このため、花房が長くならないうちに満開となり、花が全体的に短く、藤棚によっては花がまばらに咲いたところもありました。

 

そのような中、野田コミュニティセンターのフジはよく咲きました。開花期間中、地域の方々による来訪者向けの案内も行われました。フジの品種は「長崎一歳フジ」です。
このフジはここ数年間毎年よく咲いています。

 

野田中学校のフジ
このフジもかなりよく咲きました。品種は「野田長藤」です。宇治の平等院のフジの子孫であり、最盛期には花房が1メーター程に長くなります。

 

大阪信金ロードのフジ
大阪中央卸売市場の裏の安治川沿いに藤棚が3つあり、そのうちの船津橋寄りの藤棚には
「八重黒龍」という珍しいフジが植えられている。香りが豊かで訪れる人を楽しませています。

 

野田藤発祥の地・(玉川)春日神社のフジ

今年は、残念ながら例年より咲きが悪かったようです。
このフジは、江戸時代「吉野の桜・野田の藤・高尾の紅葉」と童歌に歌われた頃に咲いていたフジの系統です。
原種は大阪大空襲で焼失しましたが、その子孫は四国・宇和島の天赦園で保存されており、それが里帰りして10数年前ここに植えられました。

 

 

下福島公園のフジ
写真の、銀杏の木に絡まったフジは、毎年よく咲いています。異常気象にもかかわらず、今年もよく咲きました。他のフジが咲き終わっても、このフジだけは、けなげによく咲いていました。

藤棚のフジは、今年は拡張藤棚を整備中のため、ハトよけネットの設置のタイミングが遅れました。そのためフジのつぼみがハトに食べられてしまい。あまり咲きませんでした。来年はよく咲くよう「のだふじの会」メンバーは、頑張ります。以下の2カ所のフジは、よく咲いたフジです。